好きよ、とこのまま夢で伝えさせてくれないか。

どうしても
どうしても
書きたくなったので
書いておきます。

夜中に泣きながら
わたしがこうやって文字にするのは
SMAPのことです。


わたし、SMAPのこと、好きだったんだなあって。実感する毎日です。
もう二度と、SMAPの新しい歌を聞くことも、踊りを見ることも、コンサートに行くことも、ないんだなって思うだけで胸が締め付けられて泣きたくなります。泣いてます。

中学生のころ、みんな嵐やHeySayJUMPが好きで、SMAPが好きだって言うとおじさんだってからかわれたから、あんまり言えなかった。
ちょっとネタみたいにしないと、SMAPが好きだって言えなかった。


だけど、だけど、わたしはわたしなりに、まっすぐSMAPが好きだった。

揃ってなくたって、間違えちゃってたって、わたしが好きなのは、SMAPが歌って踊ることだった。


2017年、絶望も希望も持ったまま迎えたとき、それでも彼ら、五人がそれぞれ芸能界という世界に残ってくれて、個々のレギュラー番組が続いている、それで満足しようって、それだけで十分だって。こんな時期にベストアルバムとMV集を出していただけただけで、こんな幸せなことはないって、そう思ってた。

だけどそんなのだめだった。

ウォークマンからSMAPの歌が流れる度に、わたしの心は何度でも、このSMAPが好きだと叫んで涙を流すようになった。

テレビの中で、彼らを見つける度に、なんで歌いだしてくれないの、踊ってくれないの、って考えるようになってしまった。

わたしはわたしが思っている以上に、アイドルとしてのSMAPが好きだった。

ステージに立つ五人が好きだった。


事務所を離れるって知ったとき、『アイドルやめちゃうんだ』って絶望した。だって、他のグループといくら形が違っても、ジャニーズのアイドルのSMAPだったのに、ばらばらになったら、事務所が変わったら、もう彼らがアイドルの肩書を持つことはないんだって。華麗なる逆襲の始まりだって喜べるほど、わたしは夢を見れない。そんなにすぐ、SMAPが再結成できるって、ほんとに思う?自担の一番好きなところを諦めて、わたしはしばらく、あと何年も稲垣担をやっていくんだって。そんな、辛いことある?

新しい事務所がどんなところか分からないけどさ、ラジオが続いて、ゴロデラが続いても、吾郎さんがソロで歌って踊るなんて想像できないでしょ。それをやりたいと思ってるとも思えないし。そしたら、そんな、いつかもわからない、SMAPの再結成とやらを待たなきゃいけない。そんなの辛い。わたしは今の吾郎さんの歌声が聞きたいし、ダンスが観たい。だけど、だからといって、吾郎さんのことは嫌いになれない。吾郎さんだけじゃなく、ほかの四人のことも。嫌いになれない、好きなまま。でも一番好きなところは見れないまま。

慎吾ちゃんが、「引退しないから」って言ってくれたの、ほんとに嬉しかった。メディアの向こう側で応援を続けられることが、今わかるだけでも、嬉しかった。

でも、どうしたらいいか、分からないんだ。
好きなのに、好きだから、応援するのがこんなに辛いなんてさ。

事務所が悪だって、世間が悪いんだって責められたらよかったのに。解散するならもういいやって嫌いになれたらよかったのに。星マークの物でも買い集めて購買行動に勤しめれば楽だったのに。

わたしはそのどれもできないまま、どうしたらいいのって泣いてばかり。だってだって、どれもわたしが心からやりたいと思えないんだもの。購買行動ばっかりしてたら、スマヲタが金づるにされてるだけに感じちゃうし。嵐もNEWSもだけどジャニーズアイドルが好きだから事務所叩きにも興味ないし。


好きなのに。ただ見守ることしかできない。
なんでこうなったんだろうね。

偉い大人の人たち、そんなにSMAPって、目障りだったの?嵐とか、他のグループが大きくなったらもう用無しなの?そんな悲しいこと、しないでよ。


わたしはただ、新しい服を買って大好きなSMAPに会いに行きたかっただけなんだ。ううん、会いたいなんて我が儘言わない、テレビの中で歌も踊りも見られたらそれで良かったのに。



『好きよ』
(Mr.S monochrome 収録)