SORASHIGE BOOK 「世界」 文字起こし


2019/3/3放送の加藤シゲアキSORASHIGE BOOK。音楽部の「世界」制作のお話を文字起こししました。

 

 

加藤シゲアキの今週の音楽部ー。さぁあー今週の1曲、でございます。ええーそうですね、あの、まあ、毎年やってるんでまだちょっと感想届いておりませんが、ソロのね、えー話をしようかなと思います。

えー、いやぁー、大変だったなあ(笑)結構、短い期間で、つかっ、作ったんですけどぉ、まああのー、WORLDISTAっていうアルバム名を聞いて、タイトルが先にまあ「世界」にしよう、ということから考えたわけですよ。それはなんかまあ、WORLDISTAって当然その、ねえ、VRの仮想空間みたいな話になってるんで、広い世界、になるなあと思っていたんですけども、えー、一方でほんとになんて言うんだ一人の人間としての世界、まあ僕「世界」って入ってる歌がそもそも結構好きなんですけど、うんー、でまあ、自分を巡る世界って言うかね、遠い世界じゃなくほんとに、えーまあ歌詞にもありますけど、半径数メートルの世界、っていうー、ところ、をまあ、なんかいつも僕も割と遠いテーマでね、まあ「あやめ」とかもそうだし、まあ「氷温」なんかはちょっとこう描写のね、多いものでしたけども、なんかそういうのをいつも作ってるんで、まあ「星の王子さま」とかちょっといつも、それこそコンセプチュアルなソロが多かった中でもう少し自分の生の声を今、まあ31になって、えー、まあ小説家としてもやらせてもらって、自分の言葉、で、世界を歌ったら、まあ個人的にもね、なんか、どうなるんだろうって楽しみがあって。まあそんな中で、作っていったんで、逆に言えば自分の思いみたいなものを、こう歌詞に当て嵌めていくんで意外とすぐ出来たみたいなところも実はちょっとあって、じゃあ曲どうすんのかなんとなーくだからこんなことかなあーみたいな感じで歌詞作りつつー、まあ最後まで曲の方向性をどうするか迷ってたんですけどね、ちょっとお洒落な方にするか、泥臭い所に行くか、最終的にはその折衷案みたいなところになったんですけど。それでーまあ自分、そのーまあギターで今回は、ギターの音が割とジャキジャキ、フォーキーな匂いのする、ものにしようかなあみたいなやっぱその方が世界って感じするじゃないですか、なんか、(笑)なんか自分を巡る、なんか、弾き語ってるような、イメージで、えー、ちよっと作ったらどうかなあー、という所で今回は打ち込みなんかもほぼせずに、いー、完全にギター、でデモを作ったんですよ。ほんででもねえ、やっぱその、シンプルなコードで最初作るってのもあったんだけど、コード、あのー、すごい好きな歌があって、それは、Just the two of usっていう、まあグローヴァー・ワシントン・ジュニアっていう、まあ聞いたらきっと分かると思うんですけど、Just the two of usっていう歌があって、あれの、コード進行があって、それはもうよく使われてるわけですよ。Just the two of us's進行(笑)っていうのがあるんですわ。そのコード進行でぇ、曲作りたいなみたいな、だからとにかくそのループで、まあそうした時点で割とでもお洒落にはなってしまうなーとは思ったんですけど、まあそれはそれでいっか、みたいな。うんー、でもまあ上手くハマんないとやっぱり少し、かっこよくならないんで、まあ迷いつつも、まあなんとか形になったんですけどね、あのーやっぱりちょっとこう、世界なんで、まあ「雨ざらし」って歌詞ありますけど、ちょっと雨の音から始まるのもなんか、あのー、そういうね、なんかー、うん、ちょっと過酷な、辛いけど、絶望と希望が一緒にあるような世界っていうか、途中でこういろんななんか、動物の音とかね、そういうのまあうまく歌詞にはめて使ったりとか、いろいろしてるんですけど、あのー、そうそう、あの、途中で「ザー」っていうそのノイズ、みたいな音が結構象徴的に使われてるんですけど、あれはー、あのー、いろんな、最初は動物の、ライオンとか、ヒョウとか、だったかな、いろんな人、動物の叫び声を、加工してたんですけど。まあそれプラス、僕の叫び声も使うっていう、まあ絶対聞いてもわかんないんだけど、素材として、めちゃめちゃだからマイクの前で叫ぶだけの時間とかね、「あー!」つって叫んだのとかを、加工して使ったりしたんで、そういう意味では、なんかストーリー的にもとても楽しい、あの、うん、なんか遊び心もね、やってて楽しい現場でしたね。えー、ギターも氷温と同じね、石動さんに弾いてもらって、あの味スタ、違う、えっとー、あちらでも一緒だったね、あのー、ENCOREにも来てくれた石動さんに、今回もお願いしつつ、まあベースもね、種山さんだったりとか、えー。ちょっとねえ、やっぱねえ、上手すぎるーね(笑)上手すぎるよ!っていう注文ね(笑)もっと下手に弾いてください、みたいな、上手すぎます、みたいな、いやでもいいんだよなあ、みたいなね、葛藤ありましたよね。なんかギターの合成なんかも結構いろいろとやり取りしつつ、えーすごい楽しく、作らせてもらいましたねー。うーん、なんかまあそうそう、結局、でもいつになく、言いたいことをこんだけ言えたし、自分のため、自分の歌を歌ってるようで、聞いた人がなんか、俺の歌だ、って思ってくれたらいいなーと、うん、僕にとっての「深夜高速」みたいなさ、そういう感じになるといいなあと思ってて。自分に対してのメッセージで書いたつもりですけど、んー、それが誰かに届くといいなあ、というところも含めて、「貴様が世界だ」というところで、ん、これはいろんな意味を込めて、まあここが、むしろここが最初に決まってたところもあるんですけど、貴様が世界だってのは、あなたが、自身が、世界の中心だ、っていうこともあるし、世界に対して、言ってるっていうところもあるっていうかね、対象が世界なのか、あなたなのかっていうのはまあいろんな意味を込めて、解釈できるように、作りました。はい、なんか、我ながら結構、割と急いで作った感じでしたけど、うん、なんかその分、ほんとに、言いたいことが言えた歌詞だったかなあ、と思います。なんかプロデューサーは、「振り返るには浅い人生を」っていうのがいい、って言ってましたけどね、んー、僕的にはやっぱあの、ドヤ顔でルリビタキを入れてたんですけど、なんかちょっと(笑)プロデューサーからするとドヤ顔は、ドヤ顔がすぎるぞって言われつつもね、まあちょっとおもしろ、遊びも入れつつ、まあ、ルリビタキを知らない人は、調べて欲しいなと思いますけど。まあなんかこう、幸せの象徴みたいな意味で、なんか辛い中でも、遠くに見える希望みたいなものがね、伝わると、生きていけるかなあ、なんていうね、ええ、世界生きていけるかなあっていうところも、あります。はい、えー、みなさんの、僕が作った曲ではありますけどみなさんの曲になったら嬉しいなあっていつになく、思える曲が出来上がりました。はい、思いを込めて作ったんで、えー是非聞いてください、加藤シゲアキで「世界」。